小説むすび | 三本の矢(下)

三本の矢(下)

三本の矢(下)

著者

榊東行

出版社

早川書房

発売日

1998年4月30日 発売

大蔵省銀行局の紀村隆之は、大蔵大臣の失言があった翌日、突然官房長に呼び出され、主計局への異動を言い渡される。異動を隠れ蓑に、「蔵相失言事件」を仕組んだ犯人を調査しろというのだ。しかし、紀村に許された時間はあまりにも少なかった。一両日中には、失言に端を発した金融パニックへの対応案が政府から発表になる。その前に犯人をつきとめ、犯行の目的を明らかにしなければならない。残された証拠から犯人を特定することは無理だと判断した紀村は、反対に動機面から事件を探っていく。だが、これほどの金融パニックを引き起こして、いったい誰が得をするというのか?やがて事件の裏に、謎の人物による経済クーデター計画が浮かび上がるが-膨大な情報と最新の政治・経済理論を駆使して描く、空前の金融経済ミステリ。

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