プロトコル・オブ・ヒューマニティ
伝説の舞踏会である父の存在を追って、身体表現の最前線を志向するコンテンポラリーダンサーの護堂恒明は、不慮の事故によって右足を失い、AI制御の義足を身につけることになる。絶望のなか、義足を通して自らの肉体を掘り下げる恒明は、やがて友人の谷口が主宰するダンスカンパニーに参加、人のダンスとロボットのダンスを分ける人間性の手続きを表現しようとするが、待ち受けていたのは新たな地獄だったー。SF史上もっとも卑近で、もっとも痛切なファーストコンタクト。『あなたのための物語』「allo,toi,toi」『BEATLESS』を超える、10年ぶりの最高傑作。