天の星地の影
限定核戦争によって、壊滅状態となった東京は、浮遊都市として驚異的な復興をなしとげた。日本最大の宇宙産業グループKPDの若きトップ・九条俊一郎は、宇宙都市P1の市長の娘・レイチェルとのロマンスを実らせようとしていた。一方、凶悪なスラムと化した保護区では、リョウの率いるグループが勢力を伸ばしていた。おしのびで保護区に遊びに来ていたレイチェルは、スラム内の抗争に巻きこまれ、リョウに掠奪されてしまう。陽のあたる道を歩いてきた俊一郎と闇の世界を牛耳るリョウ…同じ女性を愛してしまった二人には悲劇的運命ともいえる秘密が。