ディアナ・ディア・ディアス
高貴なる血を受け継ぐディアナ。白い花の館で、狂気の中で生きるディアナ。彼女の息子である、将軍リュドーサ-ムール5世-が戦死した。カトゥサ、26歳の時であった。彼もまた、父こそ違うがディアナの子。出生の秘密ゆえに王への道ではなく、大神官への道を選んでいた。しかし、運命の血は、それを許さなかった。将軍カトゥサ-ムール6世-。〈運命〉は流れ出したのだ。王となるための…。数奇な運命を歩んだディアナ、ムール帝国の始祖、カトゥサ・ディア・ムール。その若き日の苦悩と悲劇を描く壮大な物語。