奥越高原殺人リゾ-ト
深夜、リサーチ会社に勤める磯見史郎のもとに一本の電話がかかった。郷里・奥越高原のQ市で一軒宿を営む、高校時代の友人・岩井純一からだった。「ある調査を頼みたい」と告げた後、電話は不意に切れた。翌朝、史郎は、岩井が事故死したとの報を受ける。彼の岩が野山荘は、リゾート開発のため、ダムの水没地域に指定されていた。開発利権をめぐる市長と業者の黒い噂を探っていた岩井は、重大な秘密をつかんでいた。10年ぶりに故郷に飛んだ史郎を待ち受けていたものは…。俊英が描く迫真のスーパー・サスペンス。