小説むすび | 新説国定忠治(上)

新説国定忠治(上)

新説国定忠治(上)

著者

檀一雄

出版社

徳間書店

発売日

1990年5月1日 発売

上州は国定村の忠治、きっぷの良さとクソ度胸で売り出し中だ。その魅力に引き寄せられるように、日光の円蔵、血桜のお竜、無明流の剣客大久保一角といった連中が集まってきた。板割の浅太郎、イカリコミの臼だの、礼儀作法なんぞはわきまえないが、男の意地と死ぬことなら、よーくご存知の、禿鷹のような荒くれ男たちが、忠治を赤城一円の大親分にしようと、まず目をつけたのが島村の伊三郎の賭場だった…。

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