血と砂のラワルピンディ
一九六六年、第二次大戦の戦後処理特殊部隊として結成された“ロジャーズ・ラフネックス”のメンバーの一人、藤巻誠二も四十三歳をむかえようとしていた。東西冷戦、ベトナム戦争という世界情勢を背景に未曽有の高度経済成長を遂げようとしていた日本で三児の父となり、そろそろ退役かといった彼の元へ飛びこんできたのは、かつての戦友、ロジャー・ボングの絶体絶命の危機の報せであった。誠二はロジャーの愛娘・ジェニファーとともに彼が捕らわれているカシミールへとむかうが…。刮目の軍事冒険アクション第三弾。