時代に流されずそれぞれに個性豊かで魅力的な八人姉妹。彼女たちを間近で見ていた少年が語るちょっと懐かしく新しい家族小説。
更屋恭一郎は、造園業を営む祖父の家で生まれた。夫を亡くした母が実家に戻ったからだ。この家には、祖母と母の妹たちー歯科医と結婚した次女、骨董屋を営み、双子兄弟と結婚した双子の三女四女、数学教師になった五女、電機メーカーの御曹司と結婚した六女、水商売をしていた七女。画家になった八女ーと、住み込みで働く男たちもいる。恭一郎が見た、この大家族の悲喜交々とは? 2019/02/08 発売