小説むすび | 愚か者の身分

愚か者の身分

愚か者の身分

著者

西尾潤

出版社

徳間書店

発売日

2019年9月28日 発売

第二回大藪春彦新人賞受賞作!


今野敏氏「秀逸なラスト」
馳星周氏「突き抜けた何か」


選考会にて両選考委員激賛!


戸籍ビジネスの闇に蠢く半グレを描いた
新時代のクライム群像劇!

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身寄りなし。
身分証なし。
金なし。

そんな優良人物をSNSを駆使して
探し出すのがマモルの仕事だ。

狙うは戸籍。

女性を装い言葉巧みに
相手の個人情報を引き出して、
売買が成立すれば報酬をもらえる。

ある日、マモルは上司から
不可解な指示を受けた。


タクヤと距離を置け。


自分にこの仕事を紹介してくれた先輩に、
なにが起きたのか。
翌日、タクヤの部屋の掃除を命じられた
マモルが見たのは、
おびただしい数の血痕だった。
もう、タクヤはこの世にいない。
悲しみにくれるマモルに
一通のメールが届いた。

それは、タクヤからのメッセージだったーー。

===

【作者より】

受賞作の短篇に、その先の物語と背景を描いた
書下しの長篇です。

舞台は東京。

闇ビジネスを背景に、登場人物それぞれの
浅はかな「愚かさ」を書いてみました。
ある者は運命的に。
ある者はちょっとした弾みで、
意識のないまま犯罪に手を染めていきます。

そんな「愚か者たち」のお話です。

西尾潤

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