十戒
“天誅邪淫”-新宿のホテル街で惨殺された娼婦の身体の上には、半紙に墨で書かれた文字が残されていた。科学捜査研究所心理課の捜査官・加山知子は犯人像を追い始めるが、嘲笑うかのように、同様の文字を残し、女子中学生、バーのママが次々と殺害されてしまう。しかも手足切断、肝臓摘出と猟奇性は増していく。残された文字と、犯行の残虐性に何らかの意味を見た知子は、事件の核心に迫り始めるが…。
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十戒十戒
殺人犯を見つけてはならない。それが、わたしたちに課された戒律だった。 浪人中の里英は、父と共に、伯父が所有していた枝内島を訪れた。 島内にリゾート施設を開業するため集まった9人の関係者たち。 島の視察を終えた翌朝、不動産会社の社員が殺され、そして、十の戒律が書かれた紙片が落ちていた。 “この島にいる間、殺人犯が誰か知ろうとしてはならない。守られなかった場合、島内の爆弾の起爆装置が作動し、全員の命が失われる”。 犯人が下す神罰を恐れながら、「十戒」に従う3日間が始まったーー。 週刊文春ミステリーベスト10(「週刊文春」2022年12月8日号)国内部門&MRC大賞2022など4冠に輝き、ミステリ界を震撼させた『方舟』夕木春央、待望の最新作! 2023/08/09 発売