お笑いくだされ
「そうだよ、あっしが喋ってるんですぜ」。目の前の犬に言われて白九郎は驚いた。傍目にはどこにでもいる雑種なのに、白九郎にだけは鳴き声が言葉となって伝わってくる!しかも、自分の名前まで知っていた。仔細を聞くうちに、牙黒と名付けた黒い歯の犬こそ天の賜物と思った白九郎は、賭場荒らしで食いつなぐ日々から一念発起。牙黒のため、体を張って非道の旗本をとっちめることに!
「そうだよ、あっしが喋ってるんですぜ」。目の前の犬に言われて白九郎は驚いた。傍目にはどこにでもいる雑種なのに、白九郎にだけは鳴き声が言葉となって伝わってくる!しかも、自分の名前まで知っていた。仔細を聞くうちに、牙黒と名付けた黒い歯の犬こそ天の賜物と思った白九郎は、賭場荒らしで食いつなぐ日々から一念発起。牙黒のため、体を張って非道の旗本をとっちめることに!