明治期硬派男子の座右の書とされ、数々の著作にも登場する伝説の若衆物語。著者の「薩摩の婦女」を鍵に、誕生の背景に迫る解説を付す
舞台は薩摩。戦国の世に出会った無双の美少年平田三五郎と青年武士吉田清家ー義兄弟の契りを結び、忠義を尽くし、生死を共にした二人の物語は、男子のあるべき姿として長く読み継がれ、明治期には自由民権運動の機関誌に連載されるなど、一大ブームを巻き起こした。この伝説的物語の現代語訳に、著者とされる「西国薩摩の婦女」を鍵として、当時の女性の教育や職業、執筆の可能性に迫る解説を付す。 2017/08/16 発売