「お前が俺の役目、引き継いでみねぇか」-ある日、土方は尾形に監察方の差配を命じた。探る山崎、進む伊東、醒める斎藤、そして惑う阿部…。兆し始めた「近代」に入っていこうとする、男たちそれぞれの、地を這う旅の行方。地を這う小説新選組。