珠玉のエッセイ・評論全15編。待望の新訳・決定版。『心』刊行120周年記念出版。日清戦争の勝利に沸く国を見つめ、日本と日本人の未来まで予見したハーンの代表作。
「人はなぜ生まれ、死んでいくのでしょうか」青年は深い悩みを抱えてわたしの前に現れた。一瞬、わたしは息をのみ、思わずあの子の名前を口走りそうになったー。親友の死に直面することで生きる意味を見失った学生と、ある哀しみを胸に秘めた先生。ふたりの濃やかな交流を通して描く、喪失と再生の物語。夏目漱石永遠の名作をモチーフに、自らを重ねて書き上げたベストセラー、待望の文庫化。 2015/03/20 発売