小説むすび | 双子は驢馬に跨がって

双子は驢馬に跨がって

双子は驢馬に跨がって

著者

金子薫

発売日

2017年9月22日 発売

いつ何処ともしれぬ森の中のペンションー。オーナーなる人物に監禁された父と子は、双子が驢馬に乗って助けにくるのを信じて待ち続けていた。双子が辿るであろう道のりを地図に描き物語を紡ぎあげ、時に囲碁を打ちながら、父子はこの不条理の中、辛うじて精神の均衡を保っていた。いっぽう生まれつき旅と救済を宿命づけられた双子の少年少女は、驢馬ナカタニを得て旅立つが、行く先々で寄り道ばかり。畜獣の如く蹂躙されている人々がいるという噂を聞きつけ、二人は意気揚々と救出に向かうがー一通の手紙が二つの世界を繋ぐ時、眩い真実が顕れる。

このエントリーをはてなブックマークに追加
TOP