私が鳥のときは
中三の夏休み、蒼子の母が元同僚で余命わずかのバナミさんをさらってきた。なんでうち。なんで今。腹を立てる蒼子だったが、ひょんなことから一緒に受験勉強に励むようになりー受賞作「私が鳥のときは」。英語の授業は気づまりだし、部活は基礎練ばかり。「社会」というもののハードさに気づきはじめた、中一のバナミと友人たち。夏休み、お屋敷に暮らす老婦人・英子さんと出会ってー書き下ろし「アイムアハッピー・フォーエバー」。軽やかに瑞々しく、世界をあざやかに変える傑作青春小説、誕生!第4回氷室冴子青春文学賞大賞作。少女と元少女たちに訪れた、奇跡のような夏の物語。