金色の象
世界放浪の果てに、日本に漂いもどった青年と、自らの青春を持て余した家出娘…。都会の雑踏のなかでの一瞬の出会い、同棲、出産。小さい生命がもたらした天と地の輝きのなかで、若い二人が抱きとめた、愛と性と死と大自然の讃歌。野間文芸新人賞を受賞した表題作の他に、九州南端の港町に住む少年の眼を通して著者の原風景を形象化した処女作「行者シン」を収めた、文芸賞作家の代表作。
世界放浪の果てに、日本に漂いもどった青年と、自らの青春を持て余した家出娘…。都会の雑踏のなかでの一瞬の出会い、同棲、出産。小さい生命がもたらした天と地の輝きのなかで、若い二人が抱きとめた、愛と性と死と大自然の讃歌。野間文芸新人賞を受賞した表題作の他に、九州南端の港町に住む少年の眼を通して著者の原風景を形象化した処女作「行者シン」を収めた、文芸賞作家の代表作。