朝鮮戦争下の基地佐世保の地下監房にとらわれた日本人労働者、朝鮮人の男女ー。彼、彼女らへの執拗な訊問、蘇える記憶などが交錯しあう中からうかぶ戦争犯罪の本質と、内面の真実。実験的手法を駆使した井上文学中期の代表作。