エイリアン・ハンド
勾坂、第4の事件は、多摩の台病院の派遣医として、垂水理事長から鷲峰院長の身辺調査を依頼されたときから始まった。鷲峰は、「エイリアン・ハンド徴候」という自分の意志とは関係なく手が動き、一時的にコントロールできなくなる病気を持っていた…。院内には、かつて原因不明の死をとげた二組の双子の看護婦たちの奇妙な噂が飛びかっていた。姉の死の謎を追う妹、入院患者として潜入し勾坂を助ける恋人・絵美、鷲峰の過去を次第に暴いてゆく勾坂。美貌の看護婦に襲いかかる殺人遺伝子プログラムの正体とは?冴えわたるドクター探偵・勾坂の名推理。