烈将の艦隊(4)
悪魔の兵器を使う大国を叩け。昭和二十年七月、帝国海軍初のジェット戦闘機「橘花」が完成し、対ソ戦に投入できる目処がついて、本土防衛態勢は万全になったかにみえた。しかし、ソ連は講和したドイツより優秀な頭脳を引き抜き、最終兵器の原爆と長距離ミサイル超V2号の開発を進め、これら二つの実験が成功するや、中国哈爾浜から原爆を弾頭に装填したミサイルを広島に、ついで長崎に向けた-。地獄を見せられた日本帝国は、橘花と共に製造中だった超長距離重爆撃機「富岳」に米国より供与された原撃を搭載してモスクワへと…長篇架空戦記第四弾。