小説むすび | 白狼の牙

白狼の牙

白狼の牙

発売日

1990年12月1日 発売

慶安3年、旗本の志良堂兵庫は江戸・湯島で白装束と黒装束が入り乱れての奇怪な斬り合いを見た。その夜、妻の鹿手が攫われ、兵庫は手掛かりを求めて軍学者・由井正雪に出会う。由井から、泰平の世の裏で続く神徒と仏徒の暗闘を示唆された兵庫は、己の身がその過中に置かれたことを悟り、禄を捨て野に下った。深川に巣食う、敵とも味方とも知れぬ浪人数百に紛れ、兵庫は一刀流の剛剣一本を揮って波乱に満ちた修羅道をゆく。

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