大江戸蓮華帳
江戸享保年間、材木問屋の「白子屋」のおつねはその浪費癖がたたって店の身代を傾けた。一人娘のお熊は母親似のドラ娘だが容姿だけは抜群で、そこに惚れ込んだ四十男の又四郎が五百両を持参金に婿養子となった。ところが母娘は又四郎を嫌い、あの手この手の追い出し工作。遂には毒殺まで企てるが…。大岡裁きとして名高い「白子屋お熊」ほか江戸時代を中心に、史上の有名人たちの真の姿を描いた時代小説集。
江戸享保年間、材木問屋の「白子屋」のおつねはその浪費癖がたたって店の身代を傾けた。一人娘のお熊は母親似のドラ娘だが容姿だけは抜群で、そこに惚れ込んだ四十男の又四郎が五百両を持参金に婿養子となった。ところが母娘は又四郎を嫌い、あの手この手の追い出し工作。遂には毒殺まで企てるが…。大岡裁きとして名高い「白子屋お熊」ほか江戸時代を中心に、史上の有名人たちの真の姿を描いた時代小説集。