妖影界
深夜、家路を急ぐ男が自分の影に襲われた!黒い甲虫のような物に姿を変えた影は、蠢きながら男の口から体内に侵入、男の身体は裂けて吹き飛んだ。頻発する深夜の失踪事件!カメラマン助手の宇和野守人も帰宅途中、正体不明の黒い生き物の群れに襲われた…。鋭い爪を持つその生き物は、身動きできない守人の身体に爪を深く突き刺した。死を目前にした守人だったが、突然、黒い群れは姿を消し、そこには妖しい魅力を放つ美女・ラナが立っていた。ラナの美しい肉体に溺れる守人…、ラナとは一体何者なのか?そして黒い生き物たちは。ホラー小説の若き旗手が戦慄の恐怖と清新なエロスとを見事に描いた、書下ろし長編ホラー小説の秀作。