小説むすび | 風と雲の街

風と雲の街

風と雲の街

出版社

光文社

発売日

1992年2月1日 発売

3歳のとき、何者かにさらわれた過去をもつ人妻・草木礼子が、再び姿を消した。警察で手に余る事件を請け負う元刑事・鳴神一介は、去来正成を相棒に解決に乗り出した。その道すがら出会った超嗅能力犬・頑鉄の「脳嗅」で図らずも少女売春組織を摘発し、さらにもう一人、行方知れずの音無千尋の捜索依頼を受けるのだが-。3歳まで礼子はだれだったのか?礼子を養女にした黒石文蔵、そして突然現われた女「アキラム」の目的は?心鏡流の杖をふりかざし次々と謎に挑んでいく二人は、40余年前、千尋の祖父が関わった旧陸軍の極秘研究と、今なおつきまとう亡霊の正体に目を瞠った。時の陥穽に滑り落ちた人間の闇を描く長編ハード・サスペンス。

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