おっぱい先生
おっぱい先生。それは、母親たちを助ける、知られざる「母乳外来」の専門家。念願の第一子を授かり、幸せいっぱいのはずの和美は途方に暮れていた。「息子が、おっぱいを飲んでくれない」。完全母乳育児を目指していた和美はパニックに陥るが、先輩ママから「おっぱい先生」の噂を聞き、藁にも縋る思いで「みどり助産院」に出向く。和美はそこで、「おっぱい先生」こと律子から思いがけないアドバイスを受け、乳房に触れられることで「母親失格」と思い込んでいた身体と心が、ゆるりとほぐれていくー。母乳外来。それはおっぱいに悩みを抱える女性たちが駆け込む助産院。性格も家庭環境も異なる4人の母親たちが、おっぱい先生と出会い救済を得ていく、希望に満ちた感動作。