インタビューに訪れた新聞記者の“わたし”にシートン氏が語った驚くべき事件の数々。シートン先生は名探偵だった!「長年野生動物に接していたせいか、つい、細かなことを観察する癖がありましてね。…反射的に相手の行動を推理してしまうのです」。
“悪魔”と恐れられる巨大な狼との知恵比べの最中、のどを食い破られた死体に遭遇する「カランポーの悪魔」。老カラスの宝物からダイヤを見つけたことで奇想天外な盗難事件に巻き込まれる「銀の星」等、全七編収録。自然観察者にして『動物記』の作者シートン氏が、動物たちを巡って起こるさまざまな難事件に挑む連作短編ミステリー。 2009/03/20 発売