デビュー作『踊る猫』で話題の小説宝石新人賞作家が描く、9つの優しい妖異奇譚。
皆が浮かれ、賑やかに踊るやすらい祭り。商家で歓待を受けた蕪村が、鮒の塩漬けを土産にもらい機嫌よく帰途につくと…。薄暗い草むらから若い公達が現れた。「我はこの世の者ではない」と言う。見目麗しい公達が、叶わなかった恋を語りだす。その公達の正体とは!?(表題作)画家で俳人の与謝蕪村が見聞きした妖たちの、もの悲しくもこころに響く物語九編。 2018/01/11 発売