婚約者に浮気された直後、過保護な義兄に「僕と結婚しよう」と言われました。
12歳のとき、キルステン侯爵家の養女となったエレア。侯爵家の長男は、エレアの初恋の人…ラルだった。侯爵家の人々に愛され、ラルに大事にされ、命が宿ったくまのぬいぐるみ・ラディと一緒に過ごす日々が、エレアは幸せだった。月日は流れ、エレアに婚約者ができたが、ある日エレアは婚約者の浮気現場を目撃してしまう。逆上した婚約者に乱暴されそうになったそのとき、ラルが助けに駆けつけた。そして、ラルはエレアにこう言った。「僕と結婚しよう」-。悲しい過去を持つエレアが、優しく、ときに重たい(?)愛に触れながら、幸せを掴んでいく物語。