小説むすび | 影法師推参

影法師推参

影法師推参

発売日

1992年5月1日 発売

関ガ原の合戦で敗れたはずの石田三成が、白髪の老人として生きていた。玄南斎と名のる世捨て人の老人がそれであった。その玄南斎の子飼いの若者に、青十郎と影法師がいた。江戸神田連雀町の軍学者、張孔堂由井正雪と金井半兵衛の両人が玄南斎のもとを訪ねた。しかし、玄南斎には、正雪らの徳川幕府に対する反逆の企てに加わる気はなかった。江戸城内本丸の厳重な警戒網をくぐって天守閣に忍びこんだ影法師は、家康の木像の首を切ってすてた。影法師の行くえを探索する徳川方忍者の頭領は服部半蔵であった。影法師を恋する吉野屋芳左衛門の娘清野は、春日局に望まれて江戸城大奥へと連れ去られた。男子禁制の大奥へ不敵にも忍びこんだ影法師は、次々に中〓@62E4を犯していった…。

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