小説むすび | 江戸の恋浪人

江戸の恋浪人

江戸の恋浪人

発売日

1991年8月1日 発売

天保七年のころ、大江戸の闇の中で暗躍する隠れ切支丹の一味があった。黒神さまと呼ばれる首領の下に黒衣の忍者刺客団が江戸の町を恐怖のどん底に陥れていた。大伝馬町の太物問屋「桔梗屋」の娘お新を初めとしてつぎつぎに大家の娘たちが黒神さまの手によって掠われていた。六人目に狙われたのが水野家の八重であった。江戸へ戻った女賊女狐のお蝶は、黒神さまの秘密を探るため八重の身代わりに立った。お蝶の父親、目明かしの佐平次が黒神さまに殺されたことを知ったお蝶は、仇討ちのため敢然とこの危難に立ち向かった。島原の乱で滅亡した天草四郎の末孫という黒神さま一党の倒幕の隠謀を阻止するため、西郡伊太郎とその剣友の鬼同心茨三十郎とが立ち上がった。

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