小説むすび | 金さん事件帳

金さん事件帳

金さん事件帳

著者

木屋進

発売日

1992年9月1日 発売

江戸の金さんと呼ばれる金四郎は旗本三千石遠山左衛門尉景晋の嫡子と生まれながらも、弟に家督を譲るためにみずからは市井に隠れ住むべく、ふらりと巷へ出現していた。掏摸仲間に夜桜の姐御と呼ばれるお春は23歳の女盛りであった。そのお春と知り合った金さんは、共に浅草諏訪町の米問屋備州屋三左衛門が和蘭陀金貨を小判に吹替えている悪事の摘発に乗り出した。(第1話「夜桜懴悔」)。粋な美女、辰巳屋のお紺の家に居候を決め込んだ金さんは、橋の欄干にたたずむお店者らしい若者を助けてやった。若者は結城屋惣兵衛の手代新之助と名乗った。結城屋の娘お品とわりない仲になった新之助の危機を、金さんは救ってやることになった。(第2話「伝法恋暖簾」)。“金さん捕物帳”全11話。

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