断罪山脈
第2次大戦中、母と妹を惨殺した元少尉・加賀山が与党の有力政治家になっていることを知った玉城正一は、怨みを晴らすべく屋敷に忍びこんだ。だが、加賀山はすでに何者かに殺害され、殺人容疑で玉城が逮捕されてしまう。そして、この事件の真相を追っていたフリー記者が不審な事故死を遂げ、警察手帳を持たない刑事・香月功は玉城の無実を証明すべく単独捜査に乗り出した。だがその矢先、警察上層部から圧力がかかり、事件は政界を巻きこんだ広く複雑な様相を呈しはじめた。事件の裏には何が隠されているのか?山岳推理の醍醐味を満喫させる好評「顔のない刑事シリーズ」待望の書下ろし第6弾!