野望代議士
若き県議鳥原十三郎は代議士への野望に燃え、県政派閥を転々、派閥のボスが急逝するやその地盤を引き継ぎ、念頭の衆院選に打って出た、最激数区にあって、青年層の支持が弱いと知った鳥原は、地元の青年団長池中に手持ちの若い女を抱かせて懐柔、それが効を奏してついに最下位ながら初当選を果たした。意気揚々と国会の赤絨毯を踏んだ鳥原は、選挙中に関係を結んだ美しい人妻静代を愛人兼秘書にして東京生活を始めるが、そこに思わぬ落し穴が待ちかまえていた…。人気絶頂の著者が、自らの政界体験をもとに、権力と美女を追い求める代議士の姿を赤裸々に描く異色政界サスペンスの傑作!