竜馬復活
慶応4年2月、日本海の波涛を蹴り立てて一艘の船が北上していた。源義経が埋蔵したという黄金を求め、蝦夷を目指すその船の長こそ、三月前、京都近江屋で暗殺されたはずの坂本竜馬であった。刺客が中岡慎太郎とともに斬殺したのはまったくの別人だったのだが、西郷隆盛、T.グラバーの協力のもと、竜馬は人違いを利用して、来るべき新政府の財源作りを担うこととなったのだ。行手に待ち受ける巨大な罠と黄金。従うはナイフ投げの名手で混血の美女お夕紀。かくて蝦夷への冒険行が開始された…。果たして竜馬の運命は?黄金はどこに?注目の気鋭が大胆な構想で描く冒険サスペンス・ロマンここに誕生。