恐喝山脈
「新宿柏木署の署長の娘佐智子が家出、AV女優となったが、その後消息不明に。なんとか極秘裡に捜し出せ」指令を受けた警察手帳を持たぬ刑事香月功は、美貌の助手志賀今日子と捜査を開始、佐智子のヒモと判明した暴力団黒柳組の久米島のマンションに向かったが、そこには同じ組の組員森川の死体があった。やがて、久米島が佐智子を利用し美人局を働き、大手進学院の院長を恐喝していた事実が浮上したが、直後、久米島の他殺体が自宅前で発見された…。はたして佐智子の行方は?事件の背後には何が存在するのか…。周到な取材をもとに熟達の名手が贈る、ますます人気快調の“顔のない刑事”シリーズ待望の書下ろし第十弾。