魔界都市ブルース 媚獣妃
「ねえ、憶い出した?」
世界を破滅から救う鍵はせつらの幼馴染みが握る!?
悦楽と共に食人鬼を生む魔性の香りとは? 待望の人気シリーズ最新作書下ろし!
〈魔界都市“新宿”〉にトランクひとつで100億のヤクが流入。受渡し、持逃げ、横盗りの応酬の末、現場はことごとくバラバラ死体に埋まる殺戮の海と化した。白い医師メフィストはこの惨状を、超古代のイタリアで小国をあげて使われた、『王妃マーゼンの唾』なる媚薬の副作用と断じる。その背徳の都もまた、悦楽を求めて侵入した隣国と共に滅亡、歴史から消えていた。太古に由来し、獣のごとき血の嵐を呼ぶ媚薬を誰が、なぜ〈新宿〉に? 美貌の人捜し屋・秋せつらはメフィストと共に謎を追うがーー。