小説むすび | 野望海流

野望海流

野望海流

出版社

祥伝社

発売日

1990年3月1日 発売

4000人の子分を抱え、全国にその名が轟いた初代篭寅組組長・保良浅之助は、昭和5年、初めて国会に臨んだ。議場は、後に憲政の神様と謳われた尾崎行雄の演説を阻止しようという輩で湧き返っていた。「お前らなんじゃい。こういう年配の人に手を出すという法があるか!」浅之助は大声で一喝した。-こうして数名の重傷者を出した国会乱闘事件を引き起こした彼は、一躍政治家としても名が知れ渡った…。任侠の徒として政治家として、激動の昭和を逞しく生きた男の野望を描く。

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