風魔(下)
慶長三年、天下人・豊臣秀吉が歿し、時の流れは徳川家康のものとなった。仕官への誘いを辞し、古河公方氏姫と静かに暮らす風魔の頭領・風間小太郎は政権基盤を固める家康にとって最大の脅威であった。徳川忍び衆を率いる稀代の謀士・柳生又右衛門に、風魔狩りの命が下るー。氏姫を護るため、小太郎は古河の地を離れ徳川の本拠・江戸へ向かった!風魔の地・箱根山塊に風雲、急ー。勝利するのは剣の極意か?徒手空拳の技か?乱世の英雄を活写した痛快時代小説。
関連小説
南蛮人と見紛う異相、生まれながらの巨躯と膂力。箱根山塊に「風神の子」ありと恐れられた英傑がいたー。時は戦国。関東の雄・北条氏一門は、関白豊臣秀吉率いる桁外れの軍勢を小田原城で迎え討たんとしていた。北条百年を影で支える風魔一党の束ね小太郎は、主君を救う奇策を講じるが…。謀略渦巻く乱世に、自由を求め生きた、稀代の忍びの生涯を描く歴史巨編。 2009/09/05 発売
今、徳川と戦になれば勝ち目はないー。太閤の奇矯な振舞いと石田三成の暴走を案じる秀吉麾下の忍び曾呂利新左衛門が助力を請うたのは、古河公方氏姫と静かに暮らす小太郎だった。一方、虎視耽々と機を窺う家康の影には、先代服部半蔵を凌ぐ頭脳を持つ剣士が。家康の世子秀忠に迫る、独り忍び唐沢玄蕃の兇手…。乱世再来を望む忍びたちが歴史を動かそうとしていた。 2009/09/05 発売
天下を取った家康の、唯一の気がかりは小太郎率いる風魔衆だった。折しも新開地江戸で、日本橋の大店が兇賊に蹂躙される。何者の仕業か?徳川忍び衆総帥柳生又右衛門は、小太郎一派に相違なしと断定、ここに風魔狩りの命が下ったー。勝利するのは剣の極意か、徒手空拳の技か。乱世を締め括る影の英雄たちが、箱根山塊で激突する!迫力の時代巨編、堂々の完結。 2009/09/05 発売