本当の自分が見つけられない30代無職女子、悩みを捨てきれぬ40代女流作家の不思議な出会い。「恋愛」「容姿」「家族」…尽きせぬ煩悩に効く物語。
薄幸の美女りん子に救いを求められた四〇代の作家よう子。心を閉ざしたままのりん子をもてあましていた時、アメリカからやって来た女性の禅マスターに導かれて坐禅をすることに。二人の内面が交差し、失われた恋や、家族の死、コンプレックス、若さへの執着…女の悩みが露呈していく。心には煩悩が渦巻くばかり。足の痺れの先に、光は見えるのか。 2017/01/12 発売