この街には洗いざらしのリーヴァイスがよく似合う。ヌードカメラマンの彼は、そいつを着て、カメラ片手に街をうろつく。被写体には事欠かない。なにしろここは六本木なのだ…。
夏目涼太郎は六本木に生まれ、家業である銭湯の番台で女の裸を見ながら育った。美大生の彼は、アルバイトで始めたヌード・カメラマンの仕事が忙しく現在は休学中の身だ。悪友の岩田は、家業の魚屋を嫌って何やら怪しげなカフェバーを始めた。地元育ちの若者と多国からの出稼ぎモデルが繰り広げる、恋とスリルとウイットたっぷりの『六本木バナナ・ボーイズ』第二弾。 1992/12/01 発売