才筆、栗本薫が描きつくす色と欲の浮世の真実。好色極まる人気俳諧師、井原西鶴は、遊女夕霧と深くなじむ。彼女は恋人・世之介と心中して生き残り、遊女になった女だった。交わりの最中、その世之介の影が浮かび上った…。
西鶴は人気第一の草子作者となったが、好色ぶりは深まる一方、男色にも手を出すが、孤独な思いは消えない。その彼の前に現われたのは…。 1995/06/25 発売