外道・宮本武蔵(2)
江戸を制圧した石田三成は、小田原城主に宮本武蔵を据えた。慶長18年関東が豊臣氏の版図になってから、天下は一見静かに見える。だが、奥州の地で渦巻く炎のような勢いでのし上がっている武将がいた。独眼竜の若き大名、伊達政宗である。徳川の残党は柳生一族の力を借り、幼君家光を沼津城より伊達領に脱出させ、新たな巻き返しを謀ろうとしていた。天下に再び戦乱の禍が…。
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慶長5年9月、美濃関ヶ原で東西決戦が始まった。徳川家康対石田三成の覇権争いである。西軍優勢のまま闘いは推移するが、小早川秀秋の東軍への寝返りによって、石田勢は劣勢に追い込まれる。だが、突如怒涛のごとく小早川勢へ急襲をかけた軍がいた。宮本武蔵率いる武装軍団である。形勢は逆転し、小早川隊は潰滅。徳川家康は関東へ引き上げるが…。書下ろし長編歴史スペクタル。 1992/09/01 発売