米英二大艦隊一挙に屠る
昭和十六年十二月八日の宣戦布告前に、マレー半島上陸を目前にした陸軍第二五軍の輸送船団が、英空軍の哨戒機に発見された。この情報により英極東方面軍司令官のマウントバッテン卿は、戦艦プリンス・オブ・ウェールズと巡洋艦レパルスを出撃させる。一方、米太平洋艦隊司令長官のキンメル大将も真珠湾に停泊中の戦艦群を洋上待機泊地であるハワイのラハナイへ移動させた。日本陸軍の輸送船団に迫るP・O・Wとレパルスに対し、井上中将率いる第四艦隊の戦艦群と水雷戦隊が急行する。一方、米太平洋艦隊には敵戦艦群の漸減攻激としての南雲機動部隊が、さらに打撃部隊の連合艦隊主力戦艦群が出撃した。