蛟堂報復録(8)
蛟堂ー江戸時代より続く漢方薬局兼雑貨屋。その陰には、大金と引き換えに依頼人の恨みを晴らす、「報復屋」としての姿があった。かつて辰史が在籍していた大学の周辺で起きた、連続通り魔事件。知人の依頼で真相を探るうち、辰史はある一人の孤独な女性に辿り着く(『殺生石』)。双子の兄に殺されかけ、なんとか一命を取り留めた弟。だが兄の憎悪は収まらず(『歌う骨』)。報復にかかわる妖しく哀しい人間模様を描いた怪異物語。累計35万部突破の大人気陰陽師シリーズ、待望の文庫化第八弾!
関連小説
蛟堂報復録(9)蛟堂報復録(9)
辰史と丑雄、二人は決着をつけるために、思念世界へ入った。もはや互いの心に親族としての情はない。あるのは、憎しみのみ。天才陰陽師と異能者に待ち受ける運命は…(『黒塚』)他外伝2編を収録。報復にかかわる妖しく哀しい人間模様を描いた怪異物語、堂々の完結! 2013/09/18 発売