パリでのある一日のぼくのあり様や、ぼくの見聞するもの、出会う出来事は、パリに到着してからの日々やそれまでの過去の日本やパリでの生活の記憶と深く連動して微妙な色彩をおびる。そしてこのパリの匂う滞在記は、見事な日記文学に変貌する。