にごりの月に誘われ
なぜ俺に、またゴーストライターを頼んだのだ
余命6ヵ月の宿敵からの代筆依頼。
初版5万部の自叙伝刊行が会社存続の鍵。
続々と明らかになる、IT企業の創業者の
偽りの過去や警察沙汰・・・・・・
吉川英治文学新人賞作家が新たな境地で描く、驚愕のミステリ!
IT企業の会長・釜田芳人から自叙伝の代筆の依頼を受けた、フリーライター・上阪傑。余命半年だという釜田とは、以前支払いトラブルがあったのに再度依頼してくるのは何故なのか? 取材を進めるにつれ、これまで明かしてこなかった創業エピソードの連続に驚く、と同時にこの依頼の裏に何があるのか疑念は深まっていくーー。吉川英治文学新人賞作家が描く、渾身のミステリ。