虎之介の残月剣が舞う。豊臣秀頼時代の大坂を舞台に、剣豪・結城虎之介が徳川家康の陰謀に挑む。痛快長篇時代小説、ここに見参。
実の父である徳川家康に毒殺された悲劇の猛将結城秀康。その落胤にして、必殺の富田流残月剣の遣い手結城虎之介が、家康の陰謀と刺客に敢然と立ち向かう!-己れのすべてを賭けて幕府の圧迫に対抗する豊臣秀頼。そんな秀頼を守り、父の仇家康を討つべくひたすら剣の道を突き進む虎之介。慶長年間の活気あふれる大坂を舞台に、二人の生き様を迫真の筆致で描いた著者渾身の痛快歴史長編。 1996/11/04 発売