銀色の絆(下)
「大袈裟でなく心身が震えた」--あさのあつこ(解説より)▼コーチの上村美濤先生が日本を離れることを知った梨律子は、小織の可能性をさらに引き出してくれる指導者を求めてクラブを移ったが、指導方針の違いに戸惑いを隠せない。▼そんな中、怪我のため、小織がトリプルジャンプも跳べなくなってしまう……。▼元夫からの養育費の支払いも再開せず、経済的に追い込まれるも、フィギュアスケートにすべてを懸ける梨津子。▼葛藤を乗り越えていく母と娘の絆に、感涙必至の力作長編!
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銀色の絆(上)銀色の絆(上)
「あの日から、母は変わったーー」▼夫の浮気が原因で離婚し、娘の小織とともに名古屋へと転居して無気力な日々を送る藤里梨津子だったが、フィギュアスケートの名コーチ・上村美濤先生に才能を見出された娘を支えることに、生きがいを感じ始める。▼「藤里小織の最大の伸びしろは、あなたにあると思ってます」とのコーチの言葉に、娘のためにすべてを懸ける決意をする梨津子。▼クラブ内の異様な慣習、元夫からの養育費の途絶、練習方針を巡るコーチとの軋轢ーーフィギュアスケートにのめり込む梨津子の思いに、小織は戸惑いながらも成績を上げていくのだが……。▼『犯人に告ぐ』『クローズド・ノート』の著者が新境地に挑んだ渾身の一作、待望の文庫化! 2014/11/07 発売