小説ファイア-エムブレム外伝(下)
大いなる戦乱の只中にあるバレンシア大陸。数多のユニティが命を落とし、そして新たなる出会いの物語があった。解放軍をひきいてソフィア王国を復興させた王侯軍大将アルム。若き神官セリカはまさに悲願であるミラ神復興を達成せんとしていた。しかし、運命は未だ2人を異なる方向へと導いていた。冷酷非情なるリゲル皇帝ルドルフの黒き企みが、再びその姿をもたげ始めている。…ソフィア王国の壊滅。何ゆえ彼はそこまでの狂気に走るのか?アルムは血の宿命すら知らず、剣をかざす。はたして2人の愛はまっとうされるのか?バレンシアに平和は訪れるのか?ここに物語は完結する。
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バレンシア大陸は二極に割れていた。すなわち、荒ぶる魂の神ドーマと大地母神ミラ。あるいはやさしさといつくしみの支配する王国ソフィア、戦いこそが人を育むと信じる帝国リゲル。その敵対する二極が最悪の戦乱をひきおこした。両端のユニティたちはそれぞれの神を信ずるが故、それぞれの祖国に忠誠を誓ったが故、互いに争い血を流した。来る日も、また来る日も…。この物語の主人公はアルムとセリカ、そして無数の若きユニティたち。誰もが目指すはバレンシアの統一。だが、その進むべき道はあまりに異なる。そこに、大いなる愛と憎しみの物語が大きくうねりはじめていた。 1993/06/25 発売