北前船とともに消えた主人を探して幕末の長崎からアヘン戦争まっただ中の清国へー。東シナ海の波頭を越えてたどり着いた岩船新蔵が見たものは、欧米の圧倒的武力の前になすすべもないアジアの大国。それこそ、維新の志士が肌で感じていた明日の日本の姿だった。